こんにちは。物質領域M1の植木穂香です。12月25日に、NAISTでクリスマス茶会を開催しました。
NAISTでは毎年、学内の方向けのお茶会を開催しています。
コロナ禍で長らく実施できない時期がありましたが、昨年に引き続いて無事に実施することができました。
今年はちょうどクリスマスの12月25日に実施したため、クリスマス茶会と銘打ちました
素心会と違って、学内茶会はNAIST関係者限定のお茶会です。
部員は友達やラボメンバー、教授など、学生生活でお世話になっている人をご招待します。
学長や領域長などにも来ていただけるため、お点前の際は少し緊張しました。
お菓子は、花仙堂さんに作っていただきました。銘は「クリスマス」です。
普段の茶道では畳の上でお点前を行いますが、学内茶会では「立礼卓(りゅうれいじょく)」という、テーブルと椅子を使ったお点前を行います。
この方式は、第一回の京都博覧会で外国の要人をもてなすために考案されたものです。
NAISTの留学生や、茶道になじみのない方にも親しみやすいものとなっています。
また今年は日本一大きい茶筅(ちゃせん、お茶を点てるときに使う道具)を展示しました。
全長は1.1メートルにもなり、実用茶筅としては最大の大きさです。
NAISTがある生駒市高山町は、国産の茶筅の生産量のほとんどを占めています。
室町時代に、茶筅を気に入った後土御門天皇から「高穂(たかほ)」という銘を賜り、元は「鷹山」と呼ばれていたこの地も、高穂にちなんで「高山」と改められました。
そのゆかりもあり、NAIST1期生の修了に合わせてこの大茶筅が作られました。現在は奈良先端科学技術大学院大学支援財団が所蔵しています。
NAISTの前の道路の外灯も、実は茶筅をひっくり返した形をしていたりします。
他にも学研北生駒駅前のポストにお茶の絵が描かれていたりなど、この町が茶道と非常に縁が深いことが随所に見られます。
茶道とゆかりの深いこの場所で、茶道ができることをとても光栄に思います。