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初釜

あけましておめでとうございます。1月17日に茶道会で初釜を行いました。

こんにちは。物質領域M1の植木穂香です。

新年最初のお茶会のことを、「初釜(はつがま)」と呼びます。
新しい年を迎えて初めてお釜を火にかけるため、そのように呼ばれています。

お稽古も普段と違って特別仕様。先生が濃茶(こいちゃ)を練ってくださいます。
濃茶は普段点てる薄茶(うすちゃ)の約2倍の抹茶を使います。
お湯の量も抹茶に比べて少ないため、とても濃厚なお茶になります。
そのため、濃茶は「点てる(たてる)」とは言わず、「練る」といいます。

約2倍の抹茶を使うなんて、苦すぎて飲めないのでは…?と思うかもしれませんが、実は上質な抹茶で練った濃茶はむしろ甘く、後味も非常にすっきりしています。

濃茶は色が深く、とろみがあります。
お作法も異なり、お茶を飲むときに写真右側の出帛紗(だしふくさ)を使います。

掛け軸や茶道具の一部は先生が持ってきてくださいます。
今回は松竹梅や今年の干支の辰があしらわれていました。

松の内が明け、静かな茶室でお釜の沸く音を聞いていると、気持ちも引き締まります。
部員一同、昇龍のごとく精進してまいります。